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いろんなことを雑に書き溜めてます

ワタナベ・ザ・ムービー

暇なので、映画ばっか観てます。今月ものすごく観てます。

うろ覚えの感想。

 

・しんぼる

しんぼる [Blu-ray]

画像でけえな。前半までは、メキシコ(だったっけ)と松本人志のシーンが入れ違いに映し出されるんですけど、本当に何の関連もないんです。途中までは。そこが繋がった瞬間が一番おもしろかったですね。

アレを押していくだけで話が進んでいくっていう単純な作りなんですけど、松本人志らしい作風で楽しめました。

映画というより、長編ワンマンショー。

 

欲望という名の電車 (1952年くらい)

欲望という名の電車 オリジナル・ディレクターズカット [DVD]

これは舞台で有名になった話で、そのまま映画化したんだとか。当時の映倫がものすごく厳しいせいで、確信に迫る大事な部分がぼやぼやになっています。ざっぱにいえば、人間の儚さとかを描いた感じの話。1回観ただけだとぽかーん状態で話が終わってしまうんですが(これは前述の通り、大事なところが詳細に描かれていないから)。

色情狂のブランチと、その妹ステラ、ステラの旦那スタンリーの3人が主なキャラクター。ブランチが主人公ね。姉妹はお金持ちのお嬢様として育ってたけど、ステラは家を出て退役軍人のスタンリーと結婚。ステラ的には生活のレベルは下がったけど、それなりに楽しんでいた。ブランチは両親を無くし、農園も没落し、色々あって仕事もクビになり、更にブランチ自身のせいなんだけどいろーんなことがあって居場所を失い、ステラ夫婦のもとに居候をするところから話が始まります。

物語のいっちゃん最初のシーンで、ブランチの「欲望という名の電車にのって、墓場という駅(電車だったかな)で乗り換えて、極楽で降りる」(多分だいたいこんな感じ)というセリフ。これはステラん家に行くルートなんだけど、この言葉はブランチの人生そのものを表しているんです。これが奥深くてねぇ。

3人の関係は複雑です。ブランチは「スタンリーの様な欲望に身を任せるような人間はレベルが低い」だのなんだのってステラに吹き込んで(まぁこれはブランチの言うとおりなんだけど)、それを立ち聞きしてたスタンリーが傷つくんですね。ステラに目をさませみたいなことを言ってたわけです。ここ結構大事なの。でも一方でスタンリーとステラはアホみたいに喧嘩するんだけど、すぐ仲直りする。喧嘩で近所を巻き込む激しいオシドリ夫婦。んで、スタンリーはブランチがあんまり好きじゃない。ていうか憎しみを抱いたんでしょうね。ディスられちゃったからね。

話の展開としては、ブランチがステラの生活ぶりを目の当たりにして驚愕したり、スタンリーに罵声をあびせられたり、スタンリーの友人のミッチーと恋仲になりかけたり、いろーんなことがありましたが、結局スタンリーに居候しにきた理由(男をひっかけまくった挙句、17歳の教え子に手を出そうとし、バレて故郷を追い出されていた)を突き止められ、バラされてミッチーにはフラれる。そんでもってステラの出産中に、スタンリーはブランチを強姦し、ブランチの精神状態(もともとメンヘラだったけど)がついに崩壊し、施設送りになり、強姦を知ったステラは遂にスタンリーのもとへ帰らなくなる(要するに裏切られたからね)ところで話が終わります。

この話はどっちが悪いとかそんなんじゃなくて、ブランチもスタンリーも欲望の人生を送っていたわけであってさ、強姦を堺に精神は一旦墓場へ行くんです。ブランチは施設送りになることである意味死ぬまで安定の人生を送れるようになる。スタンリーはブランチを追い出せたが、ステラも出て行ってしまった。ふたりとも最後はある意味極楽へ行くんです。最終形態は違えど、ふたりとも色んなものを失ってしまった。

ブランチは過去に抱いた夢(結婚)にすがり、スタンリーは生まれや育ち(彼は移民)がコンプレックスで、それがなーんか爆発してしまう。人間ってのは儚いのねー。と思いました。2回くらい観ないとわからん。

 

・007 -sky fall-

007/スカイフォール [DVD]

Qが世代交代して、秘密道具がハイテクになるんです。(以前のもある意味ハイテクだよ!!)銃が静脈認証を行って、銃を手にした人が007だと認識すると起動するんだよ!!これドミネーターじゃんかよって思ったw

007ってダニエルに変わってから作風変わったね。でもこれはこれで嫌いじゃない。相棒に成宮が登板したってのと似たような感じ。

ロケ地は中国やマカオと転々とするんだけど、UKの地下鉄で追い回し、最終的にはJBの育った故郷のsky fall(国は忘れた)で物語は終わる。ここで昔のQのツールが出てくるんです。ちょっとしたファンは大喜びですね。普通に楽しめました。

 

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!大人帝国の逆襲

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 [DVD]

ひろしの洗脳が解かれる時の、あの回想シーンで毎回泣く。間違いなく泣く。社会人になってからは、より一層身にしみてしまい、今回は号泣しました笑

懐かしさに惹かれる想いってのは、誰にでもあって、みんなあの頃に戻りたいと一度は思うハズ。でも今現代だって捨てたもんじゃない。過去があって今がある。今は今しかないんだと、改めて気付かされた感じがします。

 

・エル・トポ (1970)

エル・トポ HDリマスター版 [DVD]

結構評価されてるみたいなんだけど、難解でした。Wikipedia先生曰く、「フェリー二が西部劇を、クロサワがキリスト映画を撮ったらこうなるだろう」なんだとか。

完全にカルト映画です。馬に乗ってるおっさんが主人公のエル・トポ。ガンマン。自己紹介が斬新。「俺は神だ」。後ろに乗ってる全裸の少年がエル・トポの息子。子育て方法も斬新。まず服を着せない。7歳になったら「7歳になったらおめーは一人前だ」とか言っておもちゃと母親の写真を土に埋めさせる。でも服は着せない。山賊に襲われた村を救い、その村の女が言い寄ってきたら「お前の父親は死んだ。これからは1人で生きろ」と、さっき7歳になったばかりの全裸の息子を捨てる。

女と一緒に旅を続けるが、この女はすげー欲が深い。「この砂漠には4人のガンマンがいる。私は強い男と付き合うべきだ。だから全員倒せ」と言う。この4人すげー強いんだけど、すっげー卑怯な手を使って勝利をおさめる。しかし、4人倒してる途中から女ガンマンがくっついてきて、女と女ガンマンでくっついちゃって、女にエル・トポが撃たれてしまう。

それから10年だか20年くらい経過するんだけど、その間エル・トポは眠りについていたみたいでね。フリークスの住む洞窟で神として崇められてたのね。でね、もう彼はガンマンとしてのエル・トポは辞めたの。自分を保護してくれたフリークスを助けたいという想いから、外に出れるトンネルを掘り始めた。1人の小さな女性と一緒に。ダイナマイトとか使うと楽にトンネル掘れるからということで、資金作りに街へ出たんだけど、その街に捨てた息子がいたんだよね。復讐に燃えてた。やっぱりあの子育て方は間違っていた笑。でも「トンネル掘り終わるまで殺さないでくれ!」という希望を承諾して、気づいたら息子も資金作りやトンネル手伝うようになる。あの子育て方は間違いではなかったのか!笑

トンネルが完成した瞬間エル・トポの制止を振りきって中の人々がわーって街へ繰り出してしまったが、受け入れられず全員射殺されてしまう。完全に火がついたエル・トポは街中の人全員を射殺し(ガンマンだったので腕はいい)、焼身自殺してしまう。

エル・トポの息子と、小さな女性と、実はみごもっていたエル・トポとの子供の3人で旅に出る。というところで話は終わる。

 

特典映像に監督の解説がある。その中で言った監督の「We can change the world. We can stop the war. This world is ill」という言葉が響いてしまい、作品の解説がどっかにすっとんでしまった。

結局なんだったのか。。。

ヒッピーの人たちが好きそうな映画だと思いました。

 

シルビアのいる街で

シルビアのいる街で BD [Blu-ray]

このイケメンが、6年前に居酒屋で会ったシルビアを探すだけの映画。この女性はシルビアではないが、イケメンはシルビアだと思って追いかけ回す。ただのストーカーだが、イケメンだから許されてるって感じ。「耳を澄ませば」の比じゃないw。イケメンの最大の汚点はシルビアの顔をあんまりよく覚えていないこと。たぶん黒髪ロングだったんだろうけど、6年たちゃ髪型なんて変わるのに。

観ているとため息がでる(いい意味で)。眠たくなってくる(いい意味で)。

本当に日常の風景の中で、うろうろうろうろ人を探している。ドラマではない。正直物語ではないし、オチもない。ただただ悪戯に時間がすぎていく。シルビアという人物を探しているだけ。たぶん、すっごい一途な文化系男子にはウケる映画だと思う。

ただし、映画くさくないので、「ザ☆映像作品」として観た方がいい。

 

 

ダイ・ハード/ラスト・デイ

ダイ・ハード/ラスト・デイ [DVD]

難解なものばっか続いたので、これくらい勢いのある映画を観るとむちゃくちゃ充実感が湧いてくる。

今度は息子とドンパチやる話。息子はそこそこイケメン。話の内容は、チェルノブイリ事故の裏側!的な話。ヒューマン・ドラマ的な内容は、ジョジョの6部ってところかな。子供が父を理解する系。

単純明快なストーリー(いい意味で)。かっこいいアクションシーン!心から楽しんで観れました!もっかい観たい!

しかしシリーズ史上最高に設定が甘い!30年経ったとはいえ、原発事故現場付近で防護服無しでドンパチやってひょうひょうとしている。しかも水泳プールに落ちるシーンがあるんだけど、これもひょうひょうとしています。この時代を生きる日本人としてはある意味度肝を抜かれました。放射能を中和するガスとか出てくるんだけど、これが効果覿面なの。早く実現してほしいなこのガスって思います。

 

そんな感じ。